マネジメントの生みの親であるドラッカーから、

経営の本質を学びます。



はじめて読むドラッカー“社会編” イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか |P.F. ドラッカー

はじめて読むドラッカー“社会編” イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するかはじめて読むドラッカー“社会編” イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか
P.F. ドラッカー
ダイヤモンド社 刊
発売日 2000-12
価格:¥1,890(税込)


「はじめて読むドラッカー」シリーズの第3作。「マネジメント編」「自己実現編」に続く「社会編」である。他の2編と同様、ドラッカーのこれまでの著作からエッセンスを抜き出し、加筆・訂正を加え、ドラッカー入門書として新たに編纂したものである。マネジメントの確立者として、あるいはビジネス界の思想的巨人として知られるドラッカーだが、実は社会とコミュニティを扱ったものがその著作の大半を占めている。本書は、今盛んに論じられている「ニューエコノミー」の前提となる「ニューソサエティ」がどのように生まれ何を形作るかをテーマに、著者のこれまでの歴史分析、社会的考察を再構成し、新しい時代の変革に向けて描写と分析を試みる。
縦横に繰り広げられる「ドラッカー史観」や哲学的言説の数々は、現在の世界が直面する状況に肉薄するものである。日本にとってそれは、たとえば経済的組織と個人の生、高齢化社会と平等、教育における学校の役割、NPOとコミュニティといった問題にかかわってくる。本書の役割は、さまざまな価値が多元的に錯綜するこうした諸課題において、個人の位置づけや機会のありかを探り、ひとつの視座を読者に示してくれることにあろう。最後に、個人としてどう生きればいいかという問いに対する答えとしてキルケゴールを引用するあたりは示唆に富み、凝り固まった思考を揺さぶる。ドラッカーを支持する人はもちろん、即効性だけをねらったビジネス書に物足りなさを感じる人にとって、非常に意義深い1冊である。(棚上 勉)

40年たっても新鮮な香りのする宝物のような論文の数々 2003-09-30
 本書を読むのと前後して、米国の首都ワシントンを訪れる機会がありました。ガイドブックを見ながら、建国の父と呼ばれる人々の記念館や、議会や、博物館を見てまわるうちに、本書で説明されている「英国、米国の設計のコンセプト」が、実感を伴って腹におちてくるように感じていました。そして、今まで、”国”の持つ意味を私は真剣に考えてきたことがなかったのだということに気づきもしました。日本に長年住んでいることで、その設計コンセプトが空気や水のように100%頭にしみこんでしまっていて、他の国もそのフレームでしか見ていなかったのだと思います。 掲載された論文の初出の年を見るたびに、「30年、40年も前に語ったことが全く古くなっていない」ことに驚きました。新鮮な香りすらしま!す。これを慧眼と呼ぶのでしょう。既に読んでいた論文もありましたが、あらためて読んでみて、まだまだ学べることを逃してきたことにも気が付きました。繰り返し読むに値する数少ない財産だと思います。


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この記事は2006/6/4に作成しました。

【P・F・ドラッカーの経歴】
1909年生まれ。

大学卒業後、経済記者として働きながら、国際公法の博士号を取得。 ロンドンで保険会社のエコノミスト、投資銀行のパートナー補佐などを経験。

渡米し、44年GMより同社のマネジメント研究を依頼され、 46年「会社という概念」を発表。

50年ニューヨーク大学教授に就任。54年「現代の経営」を発表。

以降、経営に関する書籍を数多く発行し、経営学の権威。

2005年95歳で永眠。


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